世界で暴走する卓球「推し活」集団。この嵐はいつ止まるのか、誰が止めるのか
卓球王国PLUS独占記事「今野の眼」

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ついに中国卓球協会が「過激なファンの逸脱行為を非難する声明」を出し、強力な警告を発した。
「一部の過激なファンが国家代表チームのコーチや選手に対し、侮辱やデマの流布、個人攻撃を執拗(しつよう)に繰り返している」と指摘したうえで、「彼らの練習、試合、生活に深刻な支障をきたしており、協会は関係する選手やコーチが公的機関に被害届を提出できるよう支援し、法的責任を追及していく」と表明。その内容は極めて深刻だ。
健全だった「ファンクラブ」から、過激な「ストーカー集団」への変容
もともと中国には、2015年頃から丁寧(ディン・ニン/世界チャンピオン)の「親衛隊」と呼ばれるファングループが存在していた。彼女たちは丁寧の誕生日にホテルへ集まり、自前で誕生会を開くといった形で「推し活」を楽しんでいたものだ。
それ以前の2006年頃、中国超級リーグに福原愛が出場した際にも、横断幕を掲げるファンクラブの姿があった。その後、石川佳純などのファンクラブも結成されたが、当時の活動は横断幕の設置や出待ちでのプレゼント手渡しなど、熱心でありながらもどこか微笑ましい光景だったと言える。
当時は馬龍(マ・ロン)や林高遠(リン・ガオユエン)らにも同様のファンがついていた。しかし、樊振東(ファン・ジェンドン)、王楚欽(ワン・チューチン)、孫穎莎(スン・インシャ)らの「推し活軍団」が登場した頃から、その様相は一変する。
「推し活」がエスカレートした結果、ストーカー行為へと発展。選手の宿泊部屋付近に張り込むなどの犯罪まがいの事件が発生したほか、推し選手の対戦相手に対して暴言を浴びせる、プレー中にフラッシュ撮影をして邪魔をするなどの妨害行為が日常化した。日本の張本智和や松島輝空も被害を受けているほか、中国選手同士の同士討ちであっても容赦はない。


