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田中佑汰『切り拓く力』その❸
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2024年1月号巻頭インタビュー
田中佑汰『切り拓く力』その❸

Interview by

柳澤太朗Taro Yanagisawa

[卓球王国2024年1月号より]

国際大会でも思うような結果が残せず、
去年の8月頃はモヤモヤした思いを抱えていた。
「本気で変わらないと、結果も変わらない」と感じるようになったのもこの頃です

ー今の田中くんにとって、一番大事なのはパリ五輪の出場権を勝ち取ることだと思います。普段の練習から意識が切り替わっていますか?
田中 パリ五輪に向けて意識が変わったのは結構前で、その意識に慣れてしまった自分がいるので、今は割と普通にやれている感覚かもしれないですね。

ーパリ五輪に向けてスイッチが入った、ターニングポイントはいつだろう?
田中 去年の選考レースがスタートした時から、「五輪代表の座を獲ってやろう」というスイッチは入っていました。ただ、世界選手権(団体戦)の代表が懸かった第1回選考会(LION CUP/22年3月)で丹羽(孝希)さんに負けてベスト16。世界選手権にも出られなかったし、その後のインカレでも決勝の4番でぼくが負けて、チームも優勝できなかった。
 WTTなどの国際大会でも思うような結果が残せず、去年の8月頃はモヤモヤした思いを抱えていました。同時に、「本気で変わらないと、結果も変わらない」と感じるようになったのもこの頃です。そして、その後の船橋での選考会(22年11月)で2位になった。選考ポイントのランキングが低く、パリ五輪は自分には縁遠い話だと感じていたのが、船橋大会で2位になったことで平塚での全農CUP(23年5月)でも第2シードをもらえた。ひとつのターニングポイントになりました。

2022年11月の第3回選考会「全農CUP TOP32 船橋大会」では2位と活躍を見せた

ーその代表選考レースの中でも、今年3月の大学卒業後は、ゴールド制(レンタル制)で日鉄物流ブレイザーズの一員として日本リーグでプレーしたり、佐賀県の国体メンバーになったり、プレーする環境を自分で作っていく姿勢を感じます。
田中 自分にとって最高の環境を、自分で作るという意識は常に持っています。そこで後悔はしたくないし、そこは遠慮しないですね。自分がベストだと思える環境に、できるだけ近づけていく努力をする。
 アジア選手権でベンチに入ってもらった李龍飛コーチもぼくからお願いしましたし、トレーナーの香川英信さんもそうですし、周りの環境を整えたうえで自信を持ってコートに立ちたいんです。

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