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卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その3〉誰も知らない卓球

卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その3〉

卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆ 

Text & Illustration by

伊藤条太Jota Ito

第一章 卓球メジャー化大作戦

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誰も知らない卓球

 近年、女子選手の活躍によって、卓球がメディアに取り上げられる機会が劇的に増えた。世界選手権ともなれば連日テレビ放送され、今や卓球はメジャースポーツの仲間入りを果たしたかのようだ。しかし、その真の姿はいまだに大衆に正しく伝えられているとは言い難い。

 たとえば実況放送のアナウンサーは、現代卓球でもっとも重要な打法であるドライブについてスマッシュと区別がつかないのがお決まりである。あまりにも定着しているので、たまに正しく実況されると調子が狂うほどだ。サービスで頻繁に使われる横回転についても、そんなものは存在しないかのように触れないし、横下回転や横上回転などは論外である。実際にはその差こそがサービスの威力そのものであり、卓球選手はその巧拙を競っているほどなのに、それらはまるで社会の恥部ででもあるかのように大衆からひた隠しにされているのだ。

 そういう卓球の醍醐味を伝えない一方で、卓球界で誰一人使わない「ショット」「逆クロス」「ロブ」「スライス」などのテニス用語を使うのだから頭が痛い。先日の全日本の放送では、あろうことか「ダウンザライン」(サイドラインに沿ったコースのこと。卓球のフォアストレートまたはバックストレートに相当する)とまで口走ったそうだ。テニスに恨みはないが(実はある)、卓球の試合会場に来てテニスの解説をしようという破廉恥な考えは今すぐに改めてもらいたい。

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