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[アーカイブ武田明子&川越真由]「メダルはすごくうれしかった。みんなに『終わった』と言われていた選手がここまで、できたんだから」

卓球王国2001年8月号掲載

「セカンドキャリア」で紹介した川越真由。元世界選手権女子ダブルスのメダリストだが、今から23年前のメダルを獲った直後の、武田明子との対談をアーカイブとして再現しよう。
◇◇

幼なじみの二人は、ともに卓球選手としての時間を刻んできた。「26年ぶりの女子ダブルスのメダル獲得」という華々しいヘッドラインの陰に、多くの辛苦、悩みの末の努力の結晶が隠されている。

輝かしいキャリアの過程で挫折を味わい、卓球に決別しようとした日々さえあったという二人はメダルまでのストーリーを語った。それが終点の向こうのエピローグではなく、ひとつの道標にしかすぎないことも武田明子と川越真由は知っている。
二人は輝きの春のあとに、もうすぐ22歳の夏を迎える。
写真=高橋和幸

Interview by

今野昇Noboru Konno

●かわごえ・まゆ
1979年7月9日、大阪府生まれ。仲良桜クラブの時、小学4年でカブ優勝、6年でホープス優勝。四天王寺中入学後、2年の時に全国中学校大会シングルス優勝。四天王寺高入学後はインターハイの団体、ダブルス3連勝。武田と組んだダブルスで2000ITTFプロツアーファイナルで準優勝。シェークフォア裏ソフト、バック表ソフトの前陣速攻型、世界141位。所属は健勝苑京都(世界ランキングと所属は2001年6月当時)

●たけだ・あきこ
1979年7月6日、大阪府生まれ。仲良桜クラブから、四天王寺中入学後、3年の時に全国中学校大会シングルス優勝。四天王寺高入学後はインターハイの団体、ダブルス3連勝、3年のインターハイでは3冠王。2年の全日本ジュニアで優勝。川越と組んだダブルスで2000ITTFプロツアーファイナルで準優勝。シェークフォア裏ソフト、バックツブ高の前陣速攻型。世界58位。所属は健勝苑京都(世界ランキングと所属は2001年6月当時)

「ちやほやされては強くなれない。どんどん自分の中で気持ちが腐っていくのがわかった」武田

 世界選手権大阪大会で日本女子の団体の銅メダルに続き、会場を沸かせ、感動を与えたのは、大阪出身の21歳ペア、武田明子・川越真由の女子ダブルスのメダル獲得だった。女子ダブルスでのメダルは26年ぶりの快挙。小学生の時から一緒に卓球をしてきた二人がつかんだ勲章だった。

 生粋(きっすい)の大阪育ちで、中学・高校は地元の四天王寺に進み、常にスポットライトを浴びながら、常勝のエリートコースを歩んできた二人。ところが社会人になり、初めてぶつかった壁と挫折感。どん底から這い上がった二人が語るべきことは多い。

——二人は小学生の時、一緒に卓球を始めているね。

川越 学校は別やったけど、小学1年の時にそろばんを習いに行って会ったのが最初やな。そろばん塾は4時から6時まで。6時からその場所を片付けて卓球台を置いて練習していた。仲良桜クラブというチームでコーチの田井勇さんに教えてもらって、日曜日には試合に出ていた。

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