川上流星『誰よりも速く』前編 「昔は試合を見られるのが嫌だったけど、最近は逆に見てほしいと思います」
卓球王国2026年9月号掲載 カバーインタビュー
Interview by
写真=中川学 photographs by Manabu Nakagawa
協力=木下グループ special thanks to Kinoshita Group

昨年から国内外のジュニアのタイトルを独占し、「新たなる怪物」として存在感を放つ川上流星。「速さでは誰にも負けたくない」と語る、世代屈指の俊英は、視線の先に何を見据えているのか?
フランチスカ選手にも周啓豪選手にもサービスは効いていたので、めちゃくちゃ自信になりましたね
川上流星のこの1年の成績は、ジュニアクラスでは「無敵」と言っていいだろう。昨夏のインターハイを高校1年で制し、世界ユースでは16歳ながらU19(19歳以下)で団体・シングルスの2冠を達成。26年1月の全日本選手権ではジュニアを制し、一般シングルスでもベスト8に進出した。
3月末から4月にかけて行われた男子ワールドカップには世界ユース王者として出場し、ビッグゲームにもデビュー。今まさにジュニアからシニアへ、日本から世界へと羽ばたこうとしている。
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−今回が初の表紙、そしてカバーインタビューです。よろしくお願いします。
川上流星(以下・川上) 卓球王国は小学生の頃から読んでいます。表紙になってめっちゃうれしいです。
−ありがとうございます(笑)。最近は一般の大会でも活躍が目立ちますが、初のビッグゲームだった3月の男子ワールドカップから振り返ってもらえますか?
川上 予選でフランチスカ選手(ドイツ)、周啓豪選手(中国)と同じグループで、強い選手が集まってしまった感じはあったんですけど、逆に向かっていけたと思います。
ふたりともプレーを動画でしか見たことがなかったので、どういうボールが来るか全然わからなかった。でもやってみたら、ボールも思ったより速くはなかったし、勝負できるなと思いました。

−フランチスカ選手の球威は世界でもトップクラスですが、それほど速くは感じなかったと?
川上 一番感じたのは「めちゃくちゃデカいな」ということですね(笑)。どうやったら打ち抜けるか、想像がつかなかったんですけど、打ってくるドライブには普通に対応できました。

