
[アーカイブ]可愛い子には旅をさせろ〜武者修行で強くなる・旅をした人たちに聞いてみました[吉田雅己 編]〈最終回〉
卓球王国2021年5月号掲載より
(2021年)1月の全日本選手権で優勝した及川瑞基を筆頭にベスト4に入った3人はドイツ・ブンデスリーガの経験者だった。彼らは環境の変化に適応し、タフなメンタルを示した。過去の男子の五輪代表やメダリストもドイツなどの海外リーグの経験者で、海外でプレーする中で自立心が芽生え、強いメンタルが作られた。
いつも同じ練習相手、同じ練習環境でやり続けることが果たして良いのだろうか。コロナが収まってきたら、外に飛び出そう。「卓球の旅」の計画を今から立てよう。武者修行で「異なるもの」を経験することがキミを強くしてくれるはずだ。
【可愛い子には旅をさせろ】 *ことわざ
我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかすことをせず、世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよい。自分の家を出て、なじみのない土地で暮らすことは苦労や困難も多いが、子は親元を離れ辛く苦しい体験をしてこそ成長するものだということわざ
ひとつ言えることは、ドイツに行かなかったら、
「今の吉田雅己」はないということ
■吉田雅己 YOSHIDA Masaki
栃木県スポーツ協会・全日本3位
2011-2013 ▶BL2部『フリッケンハウゼンⅡ』・1部『フリッケンハウゼン』
2013-2016 ▶BL1部『グレンツァオ』
青森山田中・高出身で、先輩の水谷、同期の丹羽孝希、後輩の森薗などと同様にドイツに挑戦した。世界選手権にも出場、国内でも安定した成績を残している。その基盤はドイツでの経験だ。
