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[クローズアップ] Tリーグはどこに向かって進んでいくのか

卓球王国2026年2月号掲載

誰がリーグの理念を再び語ってくれるのだろうか

2018年に創設され、「世界最高峰のリーグを作る」ことを掲げてスタートしたTリーグ。しかし、初年度に存在したあの熱気は、今は感じられない。それは卓球ファンが飽きてしまったのか、あるいは“見せる側”であるリーグの構造的な問題なのか。

高揚感を覚えた2018年のTリーグのオープニング

2018年Tリーグの開幕戦には多くのメディアが詰めかけた

Text by

今野昇Noboru Konno

試合の会場費や設営費をチケット収入では到底まかなえない現実

 1993年に始まったサッカーのJリーグ、そして2016年に発足したバスケットボールのBリーグ。特に近年、卓球と同じアリーナスポーツであるBリーグの盛り上がりと、そのスポーツビジネスとしての成功には目を見張るものがある。一方、Bリーグ発足の2年後となる18年に創設された卓球のTリーグは、チーム数が増えず、観客数も初年度から減少している。

 単純な比較はできないものの、Bリーグが誕生する前に、bjリーグというプロリーグと、日本バスケットボール協会が統括していたNBLの分離は、形は違えどTリーグと日本リーグの構図を想起させる。

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