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【メンタルってなんやねん!】逆転の心理。ゲームを勝ち切るためのメンタル

卓球のメンタルって「なんやねん」

卓球王国2026年5月号掲載

Text by

岡澤祥訓Yoshinori Okazawa

●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

●2021年の東京五輪の混合ダブルス準々決勝で、ドイツペアに対してマッチポイントを握られながらも大逆転勝利した水谷隼(右)と伊藤美誠のダブルス。「奇跡の勝利」と言われた

東京五輪で守りに入ったドイツペアと、日本ペアの「攻め続ける意思」の差が、奇跡の逆転劇を生んだ

 かつて、ナショナルチームのメンタルサポートを担当していた頃、当時の全日本監督から「19−16から逆転負けすることが多いのはメンタルの問題か」と問われたことがありました。 

 当時は21点制で、選手にヒアリングすると、19点に達した瞬間に「あと2点でゲームを取れる」「勝てるかもしれない」という守りの心理が働くことがわかりました。対してリードされている側は「攻めるしかない」と開き直ります。優勢なほうが「勝てた」と過信して守りに入り、劣勢なほうが諦めずに食らいつく。この心理の交錯は、11点制の現代でも「逆転のトリガー(引き金)」となっています。

 現在の11点制では、9−6や9−4といった場面からの大逆転劇もしばしば起こります。短期決戦ゆえ、一度マイナス思考に陥ると立て直しが困難なのです。

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