[ザイア03の真実]卓球ショップの声 『ザイア』が変えた市場の景色
卓球グッズ2026 ザイア03の真実 <中編>
The Truth of ZYRE-03
A Game-Changing Innovation or an Untamed Beast?
「卓球グッズ2026」で特集を組んだ『ザイア03の真実』。中編では専門ショップの声を聞いてみた。ユーザーはこのラバーに対して、どういう反応を見せたのか。

Text by
今野昇Noboru Konno
小園江慶一郎「『ザイア』が変えた市場の景色」

小園江慶一郎
(こぞのえスポーツ社長)
『ザイア』の初動は非常に良かったですね。ただ、スペックの壁を越えた不思議な売れ方になっています。最初はとにかく「黒の2・7㎜」がドーンと来ました。その半分くらいで「赤の2・7㎜」が続いて、2・5㎜はさらにその半分もいかない程度。やはり最初は「一番厚いスペック」に注目が集まったわけです。
ただ、面白いのが25年12月頃からの傾向です。2・5㎜と2・7㎜の数字がほぼ同じになってきたんですよ。『ディグニクス』の時は一番厚いスポンジに人気が集中していたので、この「差のなさ」は不思議であり、非常に興味深いデータだと思っています。19年の『ディグニクス』旋風に比べれば初動こそ緩やかでしたが、3月、4月、5月と、ここに来てまた顕著に売上が伸びていますね。
うちの販売比率は8割がネット通販ですが、残りの店舗販売分を分析すると、面白い事実が見えてきます。ショップとしての売り上げでは、インバウンドが二割程度です。海外からの旅行客、特に台湾の方々です。そういうお客さんは「一番高いやつを」と言って、迷わず『ザイア』を手に取っていきます。(ショップがあるのが)福岡という土地柄もありますが、『ザイア』の売り上げの6割がインバウンドです。

