トップコーチの考えを聞いてみよう!【レベル別】ラケットの選び方
卓球王国2026年8月号掲載

卓球を始めたばかりのビギナー、だんだん上手になってきた中級者、トップレベルを目指す上級者……プレーヤーが技術的に成長していくと、それに適したラケットも変わっていくのが通例だ。
今回は、卓球をイチから教えて選手を育成するプロであるジュニアのトップコーチ3人に、「レベル別」のラケットの選び方について聞いてみた。後半では、各メーカーが推奨するアイテムも紹介。コーチたちの意見とメーカーの考え方の一致点、相違点に着目しながら読み進めてみよう。

COACH 1
竹本泰彦
ヒゴ鏡卓球クラブ
熊本
初級者から上級者に至るまでずっと
球持ちを大事にする。基本は「5枚合板」
小・中学生のラケット選びで私が最も大切にしているのは、単に「ボールを飛ばす」ことではなく、「飛ばさない感覚」を養うことです。最近は用具の性能が上がり、簡単にボールを飛ばせますが、まずは自分の体を使ってしっかり打つ感覚を身につけることが、上達への近道だと考えています。
特にバンビ(小学2年生以下)などの小さなお子さんには、5枚合板の軽くてブレードが小さいラケットを勧めます。
重量が重いと、子どもたちの肩やひじに負担がかかって故障の原因になるからです。また、弾みすぎるラケットだとボールが勝手に飛んでいってしまうため、飛ばない用具で「しっかり体を使って打つ」ことを覚えてもらうのも目的です。
初級者段階からラケットを変えるタイミングは、ドライブなどの回転をかける技術が身についてきた時です。そのうえで、その子の戦型に合わせて用具を見直します。
ウチのクラブでは、バンビ用を卒業した子には、『バイオリンJ』(ニッタク/廃番)という、5枚合板で球持ちが良く、かつ適度に弾むラケットを使わせていました。現在は手に入らないため、代わりに『水谷隼 メジャー』(バタフライ)など、軽くて手頃な価格のものを勧めています。
また、ツブ高ラバーを使う選手には、変化をつけやすくするために『ブロックマン』(VICTAS)のような、弾みを抑えたラケットを選びます。

