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心の火は消えていない
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【アーカイブ/Another Story】福岡春菜/もう一度日の丸を。
心の火は消えていない

卓球王国2012年6月号掲載[アナザー・ストーリー/福岡春菜]

[Another Story 疾走するアスリートたち]福岡春菜(中国電力)

●ふくおか・はるな
1984年1月25日生まれ。徳島県出身。助任ヤングで卓球を始め、四天王寺中・高、日本大学を経て、中国電力に入社。大学3年の時に世界大学選手権で優勝、平成17年度全日本選手権では混合ダブルスで優勝、2006年世界選手権ブレーメン大会では団体銅メダルに貢献し、2008年北京五輪に出場した

text by Noboru Konno

文=今野昇

photographs by Yoshinori Eto & Takeshi Nara

写真=江藤義典&奈良武

自分が必要とされていない──
横浜大会前の通告

 かつて彼女は日の丸を胸につけて戦っていた。世界選手権の団体のメダル獲得に貢献し、テレビでも大きく取り上げられ、誰もがうらやむ五輪の舞台に立った。
 福岡春菜にとって、2008年北京五輪は夢の舞台ではあるけれど、最終目的地ではなかった。
 「当時、周りの人からは、次はロンドンだねと言われた。でも、オリンピックを経験したからこそ軽々しく次のオリンピックとは言えない」。五輪行きの切符を手にするまでも福岡は血のにじむような練習を重ね、押しつぶされるような重圧に耐えてきた。周りの人の期待と自分の思いとのギャップに悩んだ時期もある。
 徳島県生まれの福岡は助任ヤングというクラブで卓球を始め、四天王寺中学・高校時代の全中、インターハイのシングルス準優勝だが、四天王寺のチームメイトは日の丸をつけて活躍している選手ばかりだった。「日本代表のユニフォームを大嶋雅盛監督が整列した四天王寺の選手に配る時に、小西、藤井、藤沼、樋浦、ひとり(自分を)飛ばして杉田とか、それがすごく悔しくて、メインの選手がうらやましかった」。四天王寺のエリート軍団の中で、「歩くのも負けたくない」というほどの負けず嫌いだった福岡の競争心は燃え上がった。

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