卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その10〉卓球のメジャー化
卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その10〉
卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆

Text & Illustration by
伊藤条太Jota Ito
第一章 卓球メジャー化大作戦
卓球のメジャー化
中学で卓球を始めて以来、私は世間の卓球に対する扱いに強い不満を抱いていた。テニスのマンガはあるのに卓球のマンガはなかったし、テレビでは高校生の野球が白昼堂々と放送されているのに卓球の世界選手権は真夜中の録画放送だった。私の不満は自然とメジャーなスポーツへの敵対心となり、サッカーのワールドカップやウインブルドンはもちろん、正月の箱根駅伝でさえ憎らしいのだった。
冗談はこれぐらいにして(実は冗談ではない)、今回は卓球のメジャー化について論じてみたい。
そもそも、スポーツにおいてメジャーとはどういうことだろうか。それは「人々の注目度が高い」ということではないだろうか。スポーツが注目をあびる要素には次の3つがある。
① 参加人口(参加者自身による注目)
② 観戦人口(観戦者による注目)
③ 露出度(自然に目に入ることによる注目)
露出度といっても、服装のことではないので喜ばないでもらいたい。広告や用具店などで目にする機会のことだ。
たとえばゴルフや水泳はその圧倒的な参加人口においてメジャーである。相撲やボクシングはほとんど観戦人口だけで成り立っている。そして、スキーやスノーボードは用具が高価であるために市場規模が大きく、露出度においてメジャーである。

