[Dancing on the World Stage ~世界に舞う 前編]橋本帆乃香「出られる大会は全部出たい。何があっても、そこに後悔は残したくない」
銀メダル指揮官に聞く 岸川聖也(男子ナショナルチーム監督)
卓球王国2026年8月号掲載

Seiya Kishikawa
岸川聖也[男子ナショナルチーム監督]
10年ぶりの決勝進出を果たし、世界卓球男子団体で銀メダルを獲得した日本男子。 初めて世界卓球の団体戦で指揮を執った岸川聖也監督が、 ロンドンで得た手応えと悔しさ、そして世界一への現在地を語った。
◆きしかわ・せいや 1987年5月21日生まれ、福岡県出身。5歳から石田卓球クラブで卓球を始め、全日本選手権バンビ優勝、同ホープスで2連覇。インターハイ男子シングルス3連覇。中学3年でドイツに渡り、マリオ・アミズィッチの指導のもとで力をつける。世界卓球では団体で4度、男子ダブルスで2度、混合ダブルスで1度と7個の銅メダルを獲得。2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪日本代表。2025年4月に日本男子ナショナルチーム監督に就任
Interview by
中川 学Manabu Nakagawa
「ぼくも含めて決勝進出で満足している選手はひとりもいなかった」
選手時代、世界卓球で7個のメダルを獲得しながらも、越えられなかった準決勝の壁。その悔しさを知る岸川聖也監督が、日本男子ナショナルチームの指揮官として初めて臨んだ世界卓球ロンドン大会(団体戦)で、チームを10年ぶりの決勝へ導いた。 銀メダルという輝かしい結果の裏にあった葛藤、成長、そして世界一への手応えを聞いた。
大会を終えた今は、本当に複雑な気持ちですね。 世界卓球の男子団体で10年ぶりに決勝に進み、銀メダルを獲れたことは素晴らしい結果だと思っています。決勝まで行ったからこそ見えた景色もありましたし、本気で優勝を狙っていただけに悔しさも大きい。うれしさと悔しさが半分ずつ、というのが正直なところです。 準決勝でチャイニーズタイペイを破り、決勝進出が決まった瞬間は本当にうれしかったです。でも、それもほんの一瞬のことで、ぼくも含めて決勝進出で満足している選手はひとりもいませんでした。みんなが本気で金メダルを狙っていたし、中国に勝って世界一になると思っていたからです。今の日本男子は、もう決勝進出だけで喜ぶチームではなくなりました。

