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[ロンドンは何を語るのか]不動と激動、世界卓球100年の現在地 -前編

卓球王国2026年8月号掲載

Text by

柳澤 太朗Taro Yanagisawa

世界卓球は09年横浜大会から17大会連続出場(取材)。
100周年大会を取材するべく、ロンドンへと飛んだ副編集長・柳澤太朗。
コートサイドを駆けずり回り、印象に残ったワンシーンから、
世界卓球の「不動」と「激動」を切り取ってみた。

〘不動〙100周年大会にふさわしい舞台。
歴史的建造物だったウェンブリー・アリーナ

 1926年に行われた第1回大会から100年。母国・イングランドへ帰ってきた卓球、そしてロンドンへ帰ってきた世界卓球。

 ステージ1Aと決勝トーナメントが行われたOVOウェンブリー・アリーナを初めて見た時は、失礼ながら「ずいぶんくたびれた建物だな」と思った。再開発された周囲のきれいな街並みと、すぐ横にそびえ立つ「サッカーの聖地」、9万人収容のウェンブリー・スタジアムとのあまりのギャップに驚かされたのだ。

 しかし、実はウェンブリー・アリーナは1934年に建設され、重要な建造物にも指定されているいわば「文化財」。世界卓球も1926年の第1回大会はロンドンの中心地にある会衆派記念館で行われたが、1935年(第9回)・38年(第12回)・48年(第15回)・54年(第21回)の4大会は、すべてウェンブリー・アリーナが本会場。日本が7種目中4種目を制し、「卓球ニッポン」の黄金時代到来を告げた第21回大会の舞台でもあったのだ。

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