【夏色の残像 インターハイを語る】太田康仁「とりあえず優勝おめでとう」という名将の叱咤激励が意識を変えた
【夏色の残像 インターハイを語る】森薗政崇「『人ならざる力』が発揮される。それがインターハイという舞台なんです」
卓球王国2026年9月号掲載 【卓球にすべてを懸けた、熱闘の記憶】森薗政崇[BOBSON/元世界メダリスト]

「当時の自分にアドバイスできるなら、『無駄に気負わず、自分の卓球を良くすることだけを考えろ』と言いたい」。
森薗政崇は笑いながらそう語る。若きサムライはインターハイの舞台で、己のすべてを懸けて完全燃焼した。
「お前の名前は何?」と聞かれ、思い上がっている自分に気づいた
インターハイは本当に思い入れが強い大会だったので、出場した3大会は全部印象に残っていますね。
青森山田高(青森)に入学し、1年時の大会はシングルスでランク落ち。学校対抗では優勝できましたが、野田学園との決勝ではぼくひとりだけ負けました。試合後はまさに失意のどん底で、表彰の写真でもひとりだけ笑っていません。
でも、吉田安夫先生(当時総監督・故人)が決勝後のコメントで、「すべて出し尽くして相手を削ってくれた森薗の功績は大きい」と言ってくれた。直接言われたわけではないけれど、吉田先生に褒められたのは後にも先にもその時だけです。

