【アーカイブ】王楠「一刻も油断できず、一刻も休憩できない。そういう環境で生きていくのが務めです」
【メンタルってなんやねん!】親の競技経験は子どもに影響を与えるのか
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2026年9月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

親に知識があるがゆえに、どうしても我が子のプレーに対して言い過ぎてしまう
近年、トップレベルで活躍するジュニア選手たちの家庭環境を見ると、ある顕著な傾向に気づきます。それは「親も卓球選手だった」というケースが圧倒的に増えていることです。
現在のジュニアでトップを目指すには、幼稚園の頃から競技を始めることが主流になり、これほど幼い時期にスタートさせるとなれば、最初にラケットを握らせて基本を教えるのは必然的に「親」ということになります。一方、小学校高学年や中学校から友だちの誘いなどで始める一般的なプレーヤー層では、親が未経験である割合が高くなります。このように、子どもが卓球を始める年齢や目指すレベルによって、保護者の競技背景には大きな違いが見られます。
では、みっちりと英才教育を施す「経験者の親」と、温かく見守る「未経験者の親」とでは、子どものメンタルや成長にどのような違いをもたらすのでしょうか。

