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全国大会はプロコーチの営業活動の場になっている。卓球の普及を妨げていないのか

卓球王国PLUS独占記事 後編

卓球人であり経営者、加藤学氏が、「プロ選手・プロコーチ」「協会」の問題点を指摘する

「いつから日本の卓球界は変わってしまったのか――」。 「福卓会」の選手兼会長として毎週の練習を欠かさず、チームメイトとの飲み会も大好きだという加藤学さん。青森で生まれ、東京での大学生活や猛烈に働いたサラリーマン時代を経て独立し、現在は会社経営者や公益財団法人の理事長を務めている。そんな彼が、「大好きな卓球」だからこそ、今切実に考えていることがある。

Interview by

今野昇Noboru Konno

早期教育と歪んだ商業主義。日本卓球協会が実行すべきことは何か

5. インカムゲイン(資産運用)とセカンドキャリアを「ライフデザイン」から考える

─プロ選手は現役時代にお金をどう扱うべきでしょうか。

加藤 プロ野球やプロゴルフの世界が分かりやすいですが、現役時代に億単位の莫大な資金を稼いだトッププロは、その原資を若いうちに不動産投資や株式投資に回し、引退後は配当収入や家賃収入といった「インカムゲイン(不労所得)」を得ることで人生を成り立たせています。

しかし、現役時代の収入が1,000万円前後の層や、毎月の生活費で消えてしまうプロコーチの収入レベルでは、運用の原資そのものが作れないため、このモデルを選択することは不可能です。

─選手たちの「セカンドキャリア」について、最も問題視している点はどこですか。

加藤 セカンドキャリアと言うと、メディアに出るような本当のトップ層ばかりが注目されますが、彼らは「自己ブランディング」が完了しているため、引退後もタレント・解説者・高額なプロコーチなど選択肢がいくらでもあります。

本当に深刻なのは、トッププロと「全く同じだけの膨大な時間と青春」を卓球に捧げてきたにもかかわらず、世間に名前が知られていない「準トップ層」の選手たちです。この層がピラミッドの中で最も大きな人口(数百人規模)を占めています。

彼らは10代・20代の全てを卓球だけに費やしてきたため、一般的な社会人のスタートラインから見れば完全に「出遅れて」います。もし30歳を過ぎてから「一般企業に就職しよう」と考えたとき、そこから社会規範やビジネススキルを身につけるには血の滲むような努力が必要であり、人によってはもう追いつけない境遇に陥ります。

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