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届きそうだった金メダル。「この銀メダルには誇りを持っていい」

卓球王国7月号 高樹ミナ 取材コラム「ロンドンより」Notes from LONDON  WTTC 2026

●ステージ2に入ってからの張本智和はエースにふさわしい戦いぶりを見せたが、決勝の梁靖崑戦は悔やまれる試合となった

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高樹ミナMina Takagi

 1926年の誕生から100年。世界卓球選手権団体戦がロンドンに帰ってきた。熱戦の舞台となったのはOVOアリーナ・ウェンブリー。その眼前にはサッカーの聖地であり、数々の伝説的ライブの舞台となったウェンブリー・スタジアムがそびえる。歴史が動くなら、ここしかない。卓球日本男子は悲願の金メダルにあと一歩まで迫った。10年ぶりの銀メダルをつかんだ9日間を現地ウェンブリーで見届けた。

10代から背負い続けた重圧。張本智和が漏らしたエースの本音

 歴史を変える夜になるのか。それとも ―――。

 世界選手権ロンドン大会、決戦前夜。5月9日の準決勝でチャイニーズタイペイをストレートで下した日本男子は、2016年クアラルンプール大会以来、4大会ぶりの決勝進出を決めた。

 試合後、エース・張本智和は静かに言った。

 「金メダルを取って、過去の悔しさを清算したい」

 ここは“奇跡の街”ウェンブリー。

 かつて、伝説的ロックバンドQueenがウェンブリー・スタジアムでライブのステージに立ち、ロック界のカリスマ、フレディ・マーキュリーが世界を熱狂させた。映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも描かれたその舞台は、ロックファンなら誰もが知る特別な場所だ。

 今大会の男子団体は上位チームの戦力が拮抗していた。日本にも金メダルの可能性はあった。張本の“雪辱”が果たされるなら、このウェンブリーこそふさわしい。

 悔しさの原点は、2018年ハルムスタッド大会にある。

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