【中国卓球春秋】世界王者・王楚欽が口にした偽らざる本音。「試合に楽しさを見出せない」
卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その27〉分習法の落とし穴
卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その27〉
卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆

Text & Illustration by
伊藤条太Jota Ito
第三章 卓球の常識を疑え!
分習法の落とし穴
1950年代、世界選手権に初登場した日本は、圧倒的な速さと正確性をそなえた攻撃卓球でいきなり世界の頂点に立った。彼らの技術を支えていたのは、実戦から個別の打法や動きを抜き出して集中的に繰り返すことで技を高める「分習法」という練習方法であった。当時の世界の卓球界では練習といえば実戦と同じように打ち合うことが主流だったのに対して、日本では古くから分習法が自然に行われていたのだ。日本は世界一優れた練習によって、なるべくして世界一になった。
だが、分習法には大きな落とし穴があった。実戦から部分を切り取った練習であるがゆえに、実戦とかけ離れた練習になってしまうことだ。事実、当時の日本の練習にもそのような欠点はあった。


