卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その11〉『JTTA公式レーティング』
卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その11〉
卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆

Text & Illustration by
伊藤条太Jota Ito
第一章 卓球メジャー化大作戦
『JTTA公式レーティング』
ホープス(小学6年生まで)の全日本チャンピオンっていったいどれくらい強いんだろうか。全日本マスターズ50代のチャンピオンと試合したらどっちが勝つんだろう。また、全日本選手権一般の部1回戦敗退の無名選手(どうせとんでもなく強いに決まっている)はこれらに比べてどうなのだろう。知ってどうなるものでもないが、単純に知りたいのが人情である。50代チャンピオンが一番強いような気もするしその逆のような気もする。要するに見当がつかないのである。「英才が集まるホープスが簡単に勝つでしょ」「バカだな、小学生はパワーがないから慣れられれば50代の楽勝だよ」「一般の部に敵うわけないだろ」などと、しょせん他人のことをあれこれ議論しあっているうちに喧嘩になったりして、実にバカバカしい。
このようなことが議論になるのは、卓球が対人競技だからである。これが陸上やゴルフのようにタイムやスコアを競うスポーツなら議論の余地はない。客観的な記録というものがある以上、たちまち優劣は明確になり、昔の陸上の世界記録が現在の女子中学生の記録よりも遅い、などということもわかってしまう。

