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挑戦の地へ。坂本竜介「同じスタイルでは勝てないと思っている時点で負けですよ」

卓球王国2003年2月号 【アーカイブ】挑戦の地へ。 Vol.4

Japanese raw gems polished in Germany!

2002年に日本男子の新しい時代がスタートした。水谷隼、高木和卓に先立って坂本竜介、岸川聖也がドイツの地を踏んでいた。

坂本竜介/さかもと・りゅうすけ
愛知県岡崎市出身、1984年11月25日生まれ。当時、青森山田高3年。全日本選手権ホープス、カデットで優勝。全国中学校大会優勝、全日本選手権ジュニア優勝。2002年スロバキアユース大会三冠王(シングルス・ダブルス・団体)、ITTFプロツアー・オランダオープン21歳以下、デンマークオープン21歳以下で優勝。世界ランキング160位(11月29日現在)。今シーズンからブンデスリーガの2部リーグ『カッセル』でプレー。のちに世界選手権日本代表になり、現役引退後にはTリーグ監督を経て、現在、大藤沙月、横井咲桜の専任コーチとして活躍中

Photo 高橋和幸

Interview by

今野昇Noboru Konno

青森山田高校3年のときにドイツへ渡った坂本竜介。幼少期から「怪童」として注目を集めていた彼は、頭の回転が速く、渡独後間もなく英語を習得するなど高い適応力を見せた。選手としては大成に至らなかったものの、現在は大藤沙月や横井咲桜の専任コーチとして、指導者としての非凡な才能を発揮している。
日本のジュニア選手として初めてドイツ卓球留学を果たした坂本と岸川聖也は、今やともに指導者として世界を舞台に活躍している。かつて海を渡り、プロを目指して本場の環境で鍛え上げられたパイオニアの二人が、現在の日本卓球界を支える屋台骨となっているのは、決して偶然ではないだろう。

 

Interview 坂本竜介 Ryusuke Sakamoto

早く1部リーグに上がりたいですね。そのためには2部でいい成績をあげたい

  小学生の時からそのボールセンスは見るものを圧倒していた。中学生になってからはナショナルチームの合宿に呼ばれ、坂本竜介は大事に育て上げられてきた。10月、11月のプロツアーで21歳以下の部で優勝。その才能が点火され、いよいよシニアプレーヤーとして、世界の舞台に駆け上がろうとしている。

●—今までもヨーロッパでの長期遠征はあったと思うけど。
「今まで5 、6回はヨーロッパへの長期遠征があって、一番長かったのは1カ月半くらい。でも、ホテルやクラブハウスだったので、食事の心配や掃除などもしてなかったのが、今は自分たちで買い出しや掃除をしています。若いうちにそういう経験をするのは良いと思ってます」
●—今までの遠征で来ていたのと、腰を落ち着けて、滞在しながら練習するのでは違うのかな。
「気分的に違います。最初の1カ月間は環境に戸惑い、調子が上がらなかったけど、10月末のドイツオープン、オランダオープンが終わった頃から調子が上がり、オランダオープンの21歳以下で優勝できたし、そのあとのブンデスリーガでも2勝できた。最初の頃は日本に帰りたいと思っていたけど、最近は卓球の調子も上がってきたし、慣れてきたので、あまり帰りたいと思わなくなった。こちらで頑張ろうと思います」
●—何が一番大変だろう。
「やっぱり練習ですね。毎日、朝、晩の2コマの練習をやって、週末には試合があって、次の日はまた練習なので、休む暇がないし、そういう生活に慣れるまで大変でした。今は慣れてきて苦にならないけど、精神的にも体もしんどかった」
●—練習ではまわりがみんなレベルの高い人ばかりで、いろいろなタイプの選手がいる。
「いい練習ができていると思っているし、自分より上のランクの人もいるけど、自分との差が縮まってきていると思うので、練習をやっていても簡単に負ける気はしないですね。
 毎週試合があるので、調整練習がなくなって、試合とは関係なく、ずっと練習をやりこんでいる感じです。ただ強い人とばかりやっているから、レベルの高い人のボールに慣れてきているし、日本では打ったら返ってこないボールでもこちらでは返ってくるので、自然に戻りも速くなっているし、体が勝手についていく。最近は自分でも動きが速くなったことがわかります」
●—体力トレーニングも独自メニューでやっていると聞いたけど。
「フィジカルコーチのウォルター(・ペリノビッチ)が作ってくれたトレーニングメニューがあるので週3回から4回、30分から1時間ほどかけてやっています。きついのは確かだけど、自分に必要だと思っているので、それほどきついとは思っていない。それをやらなくては強くならないとわかっているので、嫌々じゃないです」
●—今、ブンデスリーガの2部でやっているけど、自分の予想したのと、実際にプレーをした感じは違う?
「2部リーグの1、2番手というのは強いと聞いていたし、ハングリーで必死だけど、その下の選手はホビープレーヤー。今、シングルスで8勝6敗(11月10日現在。その後12月1日の試合で1勝1敗で9勝7敗)。その8勝もいっぱいいっぱいだし、負ける時も簡単には負けない。チームからのプレッシャーをぼくはあまり感じていないし、今のままの調子なら勝ち越せると思います。2部の1、2番手は1部リーグの3、4番手とあまり差はないと言う人もいるから、2部の1、2番手で結構やれたら、1部の下のほうでもやれるかもしれない。1部はみんながプロでやっているから、早くそういうところでやりたいですね。そのためには2部でいい成績をあげたい」

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