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ロンドンは何を語るのか。「打倒中国を果たす最大のチャンスが、目の前にあった」隼の眼

卓球王国2026年8月号 〈世界卓球ロンドン〉ロンドンは何を語るのか。

日本男女チームが決勝に進出し、中国と激突した世界卓球ロンドン大会(団体戦)。100周年大会で繰り広げられた戦いを改めて振り返る。激闘の目撃者たちは何を語るのか。

Text by

水谷隼Jun Mizutani

隼の眼「打倒中国を果たす最大のチャンスが、目の前にあった」

準決勝、決勝と驚異的な粘りを見せた中国の梁靖崑

対策を練られる日本の張本智和と松島輝空という「二人のエース」の存在と強み

 今回の世界卓球ロンドン大会を現地で見て、1球目から強く肌で感じたのは、海外勢による「日本男子対策」が相当に進んでいるという厳然たる事実である。グループリーグの段階から、ドイツ、チャイニーズタイペイ、フランスといったライバル国は、日本の戦術や個々のプレースタイルを完全に研究していた。

 特にドイツのチウ・ダンやフランスのルブラン兄弟の戦い方は非常に巧みであり、世界のトップ選手たちが明確な対策を持って日本を潰しにきているという、強い危機感を覚えざるを得なかった。

 それと同時に、現在の日本チームは「世界ランキング」という数字に囚われすぎているのではないか、という懸念も抱いた。日本のトップ選手が最優先するのは、世界ランキングになっている。

 今回の世界卓球でも出場試合数に応じて獲得ポイントが分配される仕組みだった。そのため、目先のポイントを求めるあまり、「どうしても試合に出続けたい」という選手の気持ちが先行してしまっているように見受けられた。

 選手というのは、強くなっていけば自ずと世界ランキングが上がる。つまり、世界ランキングは追いかけるものではなく、あとからついてくるものなのだ。オリンピックで勝つということを考えるならば、世界ランキングはもちろんだが、「いかに強くなるのか」に意識を向けたほうが良いように感じる。

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