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卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その13〉「逆モーション」の戦い

卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その13〉

卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆ 

Text & Illustration by

伊藤条太Jota Ito

第二章 卓球・妄想・卓球

<<〈その12〉卓球の矛盾

「逆モーション」の戦い

 「卓球王国」の私の連載のタイトルにもなっている「逆モーション」という言葉は、卓球界ではフェイントの意味で当たり前のように使われているが、世間一般では通用しない。卓球界でいつから「逆モーション」が使われるようになったのかはわからないが、1959年の「卓球レポート」にはすでに見られている。

 考えてみれば「逆モーション」ほど卓球のエッセンスが凝縮されている言葉もない。卓球は予測の競技であり、それゆえに相手の動作に極めて大きく影響されるからだ。それを示す非常に優れた実験が、日本テレビの『所さんの目がテン!』という番組で紹介された(2008年5月11日放送)。真っ暗な部屋で相手の選手とラケットが見えないようにして、ボールだけ光らせてラリーをすると、元全日本チャンピオンの岩崎清信ですらほとんどボールに反応できないのだ。卓球選手がいかに相手の動きを見てプレーをしているかということを示す画期的な実験であった。

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