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卓球マニア濃縮エキス[卓球天国の扉]〈その23〉自然で美しい卓球
卓球王国ブックス「卓球天国の扉」より 〈その23〉
卓球コラムニスト・伊藤条太氏による爆笑卓球コラム本『ようこそ卓球地獄へ』の続編である『卓球天国の扉』(2015年発刊)。あなたはこの一冊で「天国の扉」を開けることになる。 ☆卓球マニア濃縮エキス☆

Text & Illustration by
伊藤条太Jota Ito
第三章 卓球の常識を疑え!
自然で美しい卓球
よく卓球の技術で「自然に打つ」という表現を見ることがある。一般に自然とは、人間の知性を介さないもののことだが、卓球で使う場合は「人間の体にとって無理のない動作」のことだと思われる。
しかしこれは無理な話なのだ。卓球をすること自体が人間にとって少しも自然ではないからだ。人間の体は遺伝子の突然変異と自然淘汰によってできたものだが、進化の過程で卓球をしなくてはならなかったことなど一度もないのだ。
卓球は、持ち時間の少なさから、体を正面に向けたまま前後左右に動くことが要求される競技だが、まずこの動きが異常極まりない。そんな動きが備わっているのはカニかフンコロガシくらいのものであり、人間の体はそのようにできていない。だから、自然に打つことを重視しすぎると弊害が出てくる。

